破産体験談パチンコで借金する主婦が消費者金融で5社240万円を離婚せずに解決した方法

私が消費者金融で店長をしていた頃のお話です。

ATMでの返済、借り入れが自由にできる時代です。

気のいい女性客の森本さん(仮名)は

ATMで返済すればいいものを、わざわざ店頭窓口まで返しに来る

よく喋る明るい人だった。

明るいパチンコ主婦が異様なまでに暗い表情で

森本さんは顔なじみ

毎月5日

しっかりと店頭へ2万円もってやってくる。

2万円入金して、6000円出金する。

返済で空いた枠のぶんを追加借り入れするため50万円の枠に張り付いてる。

いわゆる張り付き客だった。

そんな森本さんが、ある月の返済で5日を過ぎても来店しない。

督促電話で部下が電話で連絡取れたらしく、翌日森本さんは来店した。

しかし、

異様なまでに暗い顔つき

どうしたんですか?森本さん

いつもと違い、あまりにも暗い表情の森本さん。

私は、

「どうしたんですか?」

と客でありながらも毎月顔合わせて談笑する彼女へ聞いてみた。

すると、

先月の途中から実家の父親が急に体調悪化。

以前からあまり元気ではなかったものの、急な入院で出費があった。

森本さんは内縁の夫がおり、月に手取りで17万円ほどの収入がある。

そこへ森本さん自身の掃除パート収入とスーパーのバイト代合わせて月収14万円。

これが森本家の合計収入。

パチンコは趣味で若い頃からずっとやってる。

大負けすることは無いが、なんだかんだで負けが積み上がっての今の借金。

夫婦合わせて月収31万円。

ちなみに内縁の夫もアコムで50万円のみ借り入れがある。

急な家族の病

私が見る限り、多くの債務者はこのタイミングで顔色が変わります。

医療費の支払いに当てるお金を捻出する方法

平成になり、われわれサラ金の男も

借金の回収に際しては繊細な応対をするようになっていた。

こりゃ払えんようになるな、、と思えば即座に威嚇して払わせる。

これが昭和の常識だった。

昭和60年代なら、

「なんでもええから払わんかい!」と言い放ち、とりあえず無理矢理手持ちの金を払わせるのがサラ金の回収方法だった。

しかし、平成になり、21世紀も差し掛かる頃、

私は、貸しすぎるサラ金側のほうが悪い

ずっとそう思っていた部分があり、

長年の取引があり、返済に滞る正当な理由を聴取できた顧客には

いつも、

こっそり

債務整理の方法を教えていた。

消費者金融社員として、本来はやらない行為です。

しかし、

お客さんは悪い人ばかりではありません。

本当に困っているのに、借金についての相談は誰にも出来ない。

森本さんは内縁夫の借金も知らなかった。

内縁夫に自分の借金も知られていないと思っている。

月収31万円で300万円近い借金

そこに父の医療費を支払うとなると

毎月二人で返済する金額は5万円~6万円

これを医療費に向かわせることが出来ればなんとかなる。

われわれサラ金の人間なら即座に計算できることです。

森本さんのその後

パチンコはもう辞めや!

私と森本さんの会話はそれが最後だった。

2週間後、

よく見かける神戸の弁護士事務所から介入通知が届く。

LEで見る債務状況と全く同じ金額の借金総額が書かれており、方向性としては

自己破産申立ての予定となっていた。

良い弁護士だと思う。

あの状況で、57歳の森本さんへ任意整理を押し付けるような人なら困りものだった。

自己破産がいい。

過払い金請求などという面倒な流れにしたくないとの森本さんの意向もあり破産申立となった。

パチンコで大負けしてないような中年の主婦

そんな方でも結局は時間とともに借金が積み上がる。

そんなお話でした。

私はたくさんのお客さんと債務整理のお話をしてきました。

その中でも、

いつもあたりまえに挨拶していたあの人が、

明るく振る舞っていたあの人が、

実は誰にも言えないほど借金に悩んでいたという事実。

最後の最後に本当の彼女の心の内を聞き出せたように思っています。

借金はツライ

人前で明るく振る舞っていても減ることはない。

借金は早めに整理するのが一番です。